この度,弊社では環境系の検査分析サービスを開始しました。
環境系の中でも水質,土壌,動植物をターゲットにしています。
PFAS(有機フッ素化合物)は,撥水撥油剤、界面活性剤、金属メッキ処理剤、殺虫剤、及び調理用器具のコーティング剤等の幅広い用途で使用されてきましたが、現在は人体への毒性が明らかとなってきた為、国際的な規制が始まっています。令和2年度より、公共用水等におけるPFOSとPFOAは要監視項目として追加されました。最近の水質検査において,水質汚濁防止法の指針値(PFOS及びPFOAの量の和として暫定50 ng/L)を超える地点が出てきています。
土壌分析は,圃場や改良地での作物育成への適・不適を判断するための重要なツールになっています。土壌サンプルを分析し、pH、EC、窒素・リン酸・カリウムなどの基本成分に加え、微量要素や有機物含量も評価することは,作物に最適な施肥設計や栽培管理の計画に必須のものです。
動植物のDNA鑑定とは,植物や動物のDNA配列を解析し、植物種や動物種を同定する技術です。消費者の安全意識が高まる中、製品に使用されている原料が表示通りであることを証明することは、企業の信頼構築に直結します。不正表示のリスク回避、輸出入時の品質管理、知的財産保護(例:希少種のブランド保護)にも活用できます。近年では、環境DNAを用いた生態系調査などにも応用される技術であり、持続可能な資源管理やSDGsの達成にも貢献しています。
今後は,さらに皆様に求められるような環境系の検査分析を拡げて参りますので,これからのRIBMの活動にご期待頂けますと幸いです。
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